GoogleEarth + SketchUp は本気でヤバい

"web2.0 でレイヤフリー化したサービス/データを日常の中へ" というまだ buzz word が出来ないので長ったらしく唱えている web の未来に加えてもうひとつ, 待ち望んでいる未来がある。それが VR だ。
SketchUp + GoogleEarth はそれをかなり実感的に体験させてくれた。
VR といっても atomosphere や VRML でコケまくった VR の話ではなくて現実世界にオーバーレイするための VR だ。例えば建築中の駅前ビル工事現場にそびえるのが鉄骨ではなく完成済みの理想状態にある 3D モデルで, そこに緑と水があり人々が買い物や空間を楽しむ姿が描かれるとどれほど素晴らしいか。新しい部屋に仮想家具を置いてみて, "もうちょっと小さく", "この棚は一段増やして" といったことも有りだろう。簡単に言えばフィジカルスペース (とオーバーレイされたバーチャルスペース) での落書き, 1/1 レゴブロック。
そこまで飛躍せずとも, SketchUp と GoogleEarth を使えば, 例えば業者がニュータウンの完成イメージを GoogleEarth にオーバーレイさせて顧客に見せ, 顧客は購入予定の土地で住宅モデルを入れ替えて楽しむ, といった用途は直ぐに思いつく。
これはきっと, 本気の VR だ。
近くはすぐにでも皆が使いたくなるくらいの気軽さで, 遠くは想像するだけでご飯三杯は逝ける未来に通じている。
 
Google ヤバいよ。つーか全部持っていく。OS になろうとしているのだから当たり前か。
# 現実オーバーレイの VR は広告モデルと相性もよくバーチャルスペースに閉じた web に対してパラダイムシフトになるかも知れないのでやるとは思っていたが。動きが早すぎ。
 
ただ, Google は 10 年後に投資するのは上手いが, 30 年後への投資は考えてない (フォーカスしてない or それでいいと思っている) と思っている。
勝負するならその辺かと思っていたり。