[design] デザインの時代

何故か新卒さん達にCSSを教える事になった。スライドも何も用意せず、CSS Zen Garden や List Apart の CSS を理解&書き直させて行こうかな〜と思っている。
この仕事も現代も「学び続ける」事が求められるので、現状に対して細かい知識を揃えるより、新しい状況に如何に効率よくキャッチアップするかに目を向けたい。

それはそれとして講義で iMac を使っていると某氏から「そこに本体が入ってるんですか?」って質問が飛んできた。はいはい、入ってますよ。
iMac のデザインは面白い。技術がデザインに影響(自由度)を与えている。
もっと良く分かるのは iPod だ。iPod shuffle に至っては技術的にもっと小さく作れるのではないだろうか。あの大きさになっているのはデザイン理由によると思う。


一昔前は性能がデザインを縛っていた。製品の形状やサイズは半導体や機械部品によって「これ以上小さくならない」下限が決まっていた。
今は性能とデザインの主従がちょうど逆転しつつある時期に当たる。技術進歩により半導体や機械部品が十分小さくなった事により、製品の形状やサイズはデザインが定めるようになった。
デザイン、ソフトウェア的な設計が製品の価値、魅力を決める時代になったのではないか。
ブランド、製品を社会や個人の中にどう位置づけるか、製品そのものの形状やインタラクション、といった様々なスケールに於けるデザインが製品の魅力を決めている気がする。
デザインとひとくくりにすると怒られそうだが、これから当分はデザインが重要になる時代が続くと思っている。


技術は収穫加速の法則に従いその進歩速度自体が加速する。微細化、ワイヤレスコントロールが更に進めばまた新しいデザイン、製品が可能になる。
ディスプレイデバイスを織り込んだ服でファッションショーが開かれた。VGA 表示が可能な電脳めがねが4万円で買える。世界最小のラジオは10ナノメートルだ(FM波でエリッククラプトンの曲を受信した)。
「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」

iPhoneMicrosoft Surface により物理空間と情報空間の重ね合わせの発火点が近づいてきたが、この世界でのサービスはますます魔法に見えるハズだ。
プログラマ - 魔法をつくる楽しいお仕事です。