Google の考えるキャズム越え

「Googleはとっつきにくいから親切なYahooを使う」のは、案外大多数の意見なのかもしれない

大多数のネットユーザはウェブを「バリバリ使いこなす」よりかは「調べものや、コミュニケーションするときにちょくちょく使うもの」程度に捉えている

Google はそれをよく分かっていて、Google の認識はおそらく, 今必要とする十分な数のユーザ (実験に参加するユーザ) を Google は既に掴んでいて, Google の考えるキャズム越えは Yahoo と検索シェアを争って勝つことにあるのではなく, web で育んだ技術を活かした新しい分野をより日常生活/物理空間に近いレイヤーで創出していくことにあると思っているのでは。
検索に Yahoo を愛用するユーザが, 車では GoogleMap ベースのカーナビを (それとは知らずに) 使い, 月に三度, AdSence をクリックしていれば Google の思惑通りという訳だ。

おそらく Google の考える "web" は, 今は一割の人がばりばり使いこなす実験場で, より多数の人に染み出すためには web がコンピュータとは別の (or コンピュータが進化して), より人や生活に近いオブジェクトに宿り, 人との関わり方を変えて, 世の中の直接的なサービスとして浸透していく形を描いているのではないだろうか。
GoogleMap がカーナビに転用されたことが近い例だが, それと同じことは幾らでも想像できる。今は AdSence で下支えしながら種と技術を web という実験場で育てている, そういう姿に見える。