加速する世界で淘汰されないために

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20080509/p1 に触発されて脳内に踊っているモノを文字化してみた。

まず、今私達の生きている世界は猛烈なスピードで変化している。そして、その変化速度は加速している。


どれくらいの速度か。
まず、昔は一つの技術で一生喰えた。あるパラダイムがそれだけ長く生存出来た。
今はあるひとつのパラダイムの生存期間は人間の寿命を下回って短くなっている。更に短くなり続けている。
フィンランドの教育改革を担った元教育担当大臣 Olli-Pekka Heinonen は現代を「未来が分からない時代」と表現している。
また、その時代を生き抜く能力は「生涯を通じて学び続ける能力」であるとしている。


なぜ加速するのか。
収穫加速の法則による。スクリプト言語がそうであるように、ある発明によって次の発明が加速される。
現代はこの凄まじいまでの加速に晒されている。


私達はナレッジワーカーなので、知的生産を最大効率化する必要がある。
そのためにはフラット化でも Google でも何でもいい。世の中に次々と生まれる変化、イノベーションを貪欲に取り込む必要がある。
取り込んだ要素をはしごとして、増加する加速度に置いて行かれないよう最大限の努力を払うのだ。
言い方を変えれば、これは情報素材による進化だと言える。
攻殻機動隊で外部記憶を用いて会話をする場面があったが、あのイメージだ。
電脳メガネでもいい。
外部記憶を持った人の会話は、そうでない人が付いて行けない内容となり、
電脳メガネをかけた人の世界は、かけていない人から隔絶されたものとなる。みんなメガネっ子万歳!


情報と書いたが「情報」の意味も進化する。
音や映像が情報の扱い得る対象に組込まれたように、テクノロジーの加速によって現実世界ほとんどはそのうち情報として個人が扱えるようになる、と考えていい。
pizza も情報化されて Plagger や pizza コマンドで取り寄せられるようになったが、情報化対象を増大させるエンジンが今の「(例えば Amazon のような)サービス/サービスインタフェースの情報化」からナノテクノロジやバイオテクノロジにシフトすると私達がエージェントのインタフェースを通じて扱えるビット世界の事象は更に大きくなるだろう。


また人間と情報を取り持つエージェントも進化する。
人間に手や五感があるように、エージェントはビット世界に於いてアウトプットやインプット、オペレーションを可能にする人間拡張となる。
エージェントは微細化し、目に見える存在(PC、携帯)から目に見えない存在に、より操作コストの低いものへ(運指より脳波の方がコストが低い、エージェントが振る舞いに合わせるといったアプローチもコストを下げる)変化するだろう。
エージェントの能力も加速する。レイ・カーツワイルの見立てによれば、私達が生きているウチに人工知能が人間の能力を超える日を向かえる事になる。


ちょっと中断が入って集中力が消えたのでそろそろまとめると、知的生産技術やライフハックの意味は「スピードを緩めない事」にある。
LDR 使って Plagger 使ってライフハックして知的生産技術も使い自分の行動が加速度を生むように工夫し続け、世界のトップスピードに付いて行く、そんな事かなと思っている。
Google も一番重視しているのは「スピード」なんじゃないだろうか。


Google ついでに。
Google が世界最速のコミュニティのひとつであるように、世界にはスピードの速い場所、遅い場所がある。
遅い場所はどうやって変化するか。階段状の変化を強制されるのではないか。ある日何かがどーんとやってきて破壊的変化が起こる。
トフラーによれば NGO、法人組織は最も変化の速いエリアであり、変化が遅いエリアは国家、法律、文化。というのは余談だが。


変化速度の維持は一人では出来ない。環境が大事になる。
なので外部の人とつながりを作り、加速する時代を生き抜ける仲間のいるステキな会社を選びましょう、と。
株式会社ディノは常に人材募集中です、と。


って事で、このエントリはまた後日書き直されて引用元資料が入ったりしてより電波になると思います。
あと、アプリ書きたいです。wiki/weblog/twitter より good な人間能力拡張アプリのネタはいっぱいありますです。


おなかへった。


# ってエラそうに書いた最後に LDR は止まってて Plagger 使えてない事を告白しておきます。